ゴーヤチャンプルー
死んだように動けない日であっても、時間は流れ続けます。
ほとんどの動作が重りを背負ったように感じる中で、夕飯作りは少し身体が軽いように感じます。
時間が掛かる汁物から順に取り掛かる。出汁をとって野菜を刻んで、主菜のお肉は酒類と揉み込んで休ませて。
事前に切って冷凍した野菜を電子レンジにかけて、ごま油なんかと会えて副菜に。野菜の切れ端で作った浅漬けは箸休めにして、
主菜を焼くか揚げるかしている間にレタスやトマトは適度に切って水にさらしておく。
日々の暮らしの中でいつの間にか培った動作は、ベルトコンベアの様に作業を進ませていきます。
思ったことが滞りなく進む安心感は、今の私にとって貴重です。
加えてこんなご時世ですから、ますます外とのつながりが無くなる中で、誰かのためにする事に救われている気がします。
夫にはもう半年もの間情けない姿を晒し続けています。申し訳なさでいっぱいで、何度別居を提案しようと思ったかしれません。
結局決断などできず今の今まで甘えていますが、夫がいることで何とか人としての生活を続けられていることは間違いないでしょう。
一人で暮らしていたら、緩やかに死んでいたかもしれないなと思います。
そんな感謝をしながら今日も夕飯作り。
久しぶりにスーパーに並んでいたゴーヤに夏の気配がして、ゴーヤチャンプルーを作りました。
豆腐の水切り、ゴーヤの苦味抜き、スパムには焼き目をつける。細々した下準備はめんどくさいものの、ちゃんとやれば出来る。
そう、ちゃんとやれば出来るのです。
1つづつ順調に進んでいく作業にどこか励まされます。
一個一個、ちゃんと準備すれば大丈夫。目の前のこと頑張ろう。
最後までお読みいただきありがとうございました。